こんにちは。管理人のキノです。
【Review】では、最近読んでおもしろかった作品をご紹介しています。
今回ご紹介するのは、ちょっと疲れている人におすすめの小説「土曜はカフェ・チボリで」(内山純著)です。この作品の舞台は、『ヒュッゲ』をコンセプトにしたカフェ。『ヒュッゲ』とは、デンマーク語で「居心地がいい空間」や「楽しい時間」を指します。
読了後、素敵なカフェでゆったりとした時間を過ごした時のような気分になれること間違いなしのおすすめの1冊です。
あらすじ
土曜日しか営業しないうえ、店主は男子高校生という不思議な“カフェ・チボリ”。あたたかいもてなしにくつろいだ常連客たちは、身の回りで起こった謎について語りだす。それらは『マッチ売りの少女』や『みにくいあひるの子』などアンデルセン童話を連想させる出来事で──店主のレンがマッチを擦ると、謎解きの時間が始まる! デンマーク料理も堪能できる、安楽椅子探偵譚。
引用元:東京創元社「土曜はカフェ・チボリで」
作品の魅力と感想
この作品の魅力は?
素敵なカフェでゆっくり過ごした気分になれるところです。
この作品は、とにかくカフェの描写が素晴らしい!
住宅街の中、塀に囲まれた道を進むと噴水があり、その先には桜並木。桜並木を歩いて行くと、ヘンゼルとグレーテルのお家のようなカフェが見えてきます。店内はキャラ色の床に、生成り色の壁。天然木の梁がアクセントになっており、オシャレで座り心地の良さそうな椅子があります。素敵な絵画や調度品が飾られ、高級感もあるのに暖かで居心地のよい空間が広がっており…
冒頭のカフェの描写だけで『こんなカフェに行きたい!』と思ってしまいました。
(もしかしたら私の理想のカフェかもしれません。)
そんな素敵なカフェ・チボリで登場人物たちは身の回りで起こった謎について語り、店主のレンがその謎を解明する。そうしているうちに少しずつ交流を深め、カフェ・チボリがみんなの特別な場所になっていきます。
「土曜はカフェ・チボリで」を読めば、きっとあなたも温かく居心地のいいカフェでヒュッゲを体感できるはずです。
素直な感想は?
・デニッシュが食べたくなった
カフェの描写が素晴らしい「土曜はカフェ・チボリで」ですが、物語の中に出てくる料理がとてもおいしそうなのも魅力の1つです。
デニッシュやシナモンロール、クロワッサン。お店独自のブレンドティー。その他にもニシンのマリネやスモークサーモンのサラダ、オープンサンドなどの美味しそうなデンマーク料理が登場します。『こんな素敵なカフェでデンマーク料理やスイーツ、紅茶が食べれたら素敵だろうな…』と思わずにはいられません。
私はこの本を読んでどうしてもデニッシュが食べたくなってパン屋さんに行きました。
この本を読むときは、デニッシュと紅茶を用意することをおすすめします。笑
・子どもの頃に読んだ絵本を思い出して懐かしくなった
「土曜はカフェ・チボリで」では「マッチ売りの少女」や「みにくいアヒルの子」など、アンデルセンの童話を連想させる謎が登場します。アンデルセンの童話は、子どもの頃に読んだ人も多いのではないでしょうか。
かくいう私もアンデルセンの童話を読んで育った一人です。
子どもの頃、近所の本屋さんで買った絵本は「白鳥の王子」と「親指姫」でした。もう手元にはないし、思い出すこともほとんどなかったのですが、「土曜はカフェ・チボリで」を読んで子どもの頃に読んだ絵本を思い出しました。
あなたが子どもの頃に読んだ思い出の童話も登場するかもしれません。
感想メーター
おすすめ度&おすすめしたい人
カフェ好き本好きは気に入ること間違いなしの作品です。
おすすめ度 ★★★★★ |
- ちょっと疲れている人
- ヒュッゲを体験したい人
- 素敵なカフェで癒されたい人
お得に読む方法
以下のサイトではポイント還元や割引サービスを行っています。
『とにかくお得に読みたい!』という方は利用を検討してみる価値ありです。
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まとめ
「土曜はカフェ・チボリで」は、ヒュッゲをコンセプトにしたカフェを舞台にした安楽椅子探偵譚です。素敵なカフェで美味しい料理を囲みながら、常連客たちが身近な謎を語り合い、店主のレンが謎を解き明かします。少し疲れている人やヒュッゲを体験したい人、素敵なカフェで癒されたい人におすすめの作品です。興味が湧いた方は、ぜひ読んでみてください。