こんにちは。管理人のキノです。
【Review】では、最近読んでおもしろかった作品をご紹介しています。
今回ご紹介するのは、大賞ノンフィクション本大賞を受賞した「目の見えない白鳥さんとアートを見にいく」(川内有緒著)です。率直に言って、読む価値大ありの作品です。
あらすじ
「白鳥さんと作品を見るとほんとに楽しいよ!」
友人マイティの一言で、「全盲の美術鑑賞者」とアートを巡るというユニークな旅が始まった。白鳥さんや友人たちと絵画や仏像、現代美術を前に会話をしていると、新しい世界の扉がどんどん開き、それまで見えていなかったことが見えてきた。視覚や記憶の不思議、アートの意味、生きること、障害を持つこと、一緒にいること。
そこに白鳥さんの人生、美術鑑賞をする理由などが織り込まれ、壮大で温かい人間の物語が紡がれていく。
見えない人とアートを見る旅は私たちをどこに連れていってくれるのか。軽やかで明るい筆致の文章で、美術館めぐりの追体験を楽しみながら、社会を考え、人間を考え、自分自身を見つめ直すことができる、まったく新しいノンフィクション!
引用元:集英社インターナショナル「目の見えない白鳥さんとアートを見にいく」
おすすめ度&おすすめしたい人
おすすめ度 ★★★★☆ |
とてもおもしろいです。さすが本屋大賞受賞作!
- 新しい事にチャレンジしたい人
- アートを楽しんでみたい人
- 多様性について知りたい人
アートが好きな人はもちろんですが、アートに興味はあるけど敷居が高いと感じている人に特におすすめしたい作品です。白鳥さんと美術館に行く追体験をしながら、『自分なりに楽しんでいいんだな』と思えるはず。
作品の魅力と感想
この作品の魅力は?
ずばり『自分を成長させる新たな気づきを得られるところ』です。
「目の見えない白鳥さんとアートを見にいく」を読んでいる最中、自分の見ている世界が広がっていく感じがしました。見ていたはずなのに、実は全然見えていなかったことに気づいたり、新たな発見があったり…。『今、自分に見えているものだけが全てじゃない』と気づかされました。
素直な感想は?
・美術館に行きたくなった
特に絵画好きでも詳しいわけでもないのですが、美術館に行きたくなりました。今まで美術館に行っても一人で静かに見るだけだったので、身近な人と感想を言い合ってみたいです。白鳥さんと行くほどの『新たな気づき』は得られないでしょうが(笑)、どんな風に感じたのか話し合うことは、新しい一面を知るきっかけになるはず。
・新しい事にチャレンジしたくなった
今は視覚障害者と美術鑑賞をする取り組みがさまざまな所で行われていますが、白鳥さんが美術鑑賞に興味を持ったころはそのような取り組みはなく、電話で事情を話してアテンドしてもらっていたそうです。
『すごいチャレンジを続けてきたんだな』と率直に思いました。『目が見えないのに美術鑑賞なんて無理でしょ』って何度も言われたと思うのですが、それでも諦めなかった。否定されても受け入れてもらう手間を惜しまず、興味のあることを捨てなかった。なかなかできることではありません。
平穏な日々は傷つかなくて居心地がいいけど、チャレンジしないとワクワクは味わえない。白鳥さんはこの『ワクワク』のためにチャレンジしてきたのだと思います。何もない平穏な生活をただただ楽しむのは、ちょっともったいない。もっとワクワク、キラキラした経験をしてみたいなと、この本を読んで思いました。
感想メーター
4. お得に読む方法
以下のサイトではポイント還元や割引サービスを行っています。
『とにかくお得に読みたい!』という方は利用を検討してみる価値ありです。
Amazon Audible
Amazon Audibleの無料体験対象作品なので、Audibleなら0円で「目の見えない白鳥さんとアートを見にいく」を聴くことができます。
最近耳にすることも多いAudible。これを機に使ってみてもいいかもしれません。
(2024年4月1日の情報ですので、現在はキャンペーンを行っていない場合もあります。詳しくはAmazon公式サイトでご確認ください。
BOOK☆WALKER
BOOK☆WALKERでは初めて電子書籍を購入する人を対象に合計購入金額(税抜)の50%分をコインを付与するサービスを行っています。
200冊までOKなので、他にも複数書籍を買おうと思っていて、まだBOOK☆WALKERを使ったことがない人はお得に読めるチャンスです。
(2024年4月1日現在の情報です。このブログをお読みになっている時点では行っていない場合があります。詳しくはBOOK☆WALKER公式サイトでご確認ください。)
honto
割引は最大2,000円までですが、支払額から割引される点は魅力です。
(2023年10月12日の情報です。このブログをお読みになっている時点では行っていない場合があります。詳しくは
まとめ
「目の見えない白鳥さんとアートを見にいく」は、白鳥さんとの美術鑑賞を追体験することで、新たな気づきや視点を得ることのできる作品です。言葉としては知っているけれどよく分からない『多様性』を理解する手助けもしてくれます。文章も読みやすいので、新しいことにチャレンジしてみたい人、アートを楽しんでみたい人、多様性について知りたい人におすすめです。ぜひ読んでみてください。