こんにちは。管理人のキノです。
【Review】では、最近読んでおもしろかった作品をご紹介しています。
今回ご紹介するのは、小説「雨宮兄弟の骨董事件簿」(高里椎奈著)です。この小説は、横浜で骨董品店を営む兄弟が事件を解決するお話で、アンティークに興味のある人や物語を読み込むのが好きな人にもってこいの作品です。
「雨宮兄弟の骨董事件簿」シリーズとは?
どんな本?
「雨宮兄弟の骨董事件簿」は、横浜にある雨宮骨董店の若きディーラー雨宮陽人と、病弱だが特殊な能力を持つ弟の海星が、アンティークにまつわる謎を解き明かすアンティーク・ミステリー。
カメオやゴブレット、キャビネット、チェストなどなど、たくさんアンティークが登場するので、アンティークに興味のある人におすすめです。
読む順番は?
タイトルの数字通りに読んでいけばOK!
お得に読む方法は?
「雨宮骨董店の事件簿」シリーズは、文庫化・電子書籍化されています。
また、1~2はkindle unlimitedやBOOK☆WALKERの読み放題対象作品になっているので、それらを利用すればお得に読むことが可能です。
タイトル | 文庫化 | kindle読み放題 | BOOK☆WALKER読み放題 |
---|---|---|---|
「雨宮骨董店の事件簿」 | 済み | 対象 | 対象 |
「雨宮骨董店の事件簿2」 | 済み | 対象 | 対象 |
「雨宮骨董店の事件簿3」 | 済み | 対象外 | 対象外 |
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紙の本 | kindle unlimited | BOOK☆WALKER読み放題 | |
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必要な金額 | 2,090円 | 1,670円 (980円/月+690円) ※3をkindleで購入 | 1,804円 (1,100円/月+704円) ※3をBOOK☆WALKERで購入 |
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あらすじと魅力
「雨宮兄弟の骨董事件簿」シリーズの登場人物
雨宮陽人:雨宮骨董店のディーラー。24歳。お人好しで明るく誰からも好かれる性格。弟思いの兄。
雨宮海星:陽人の弟。病弱でほとんど外出ができない体質。人嫌いだが、ある不思議な力を持っている。
本木匡士:陽人の学生時代の先輩。世話焼きの25歳。刑事で、時折骨董絡みの事件の相談を陽人にしている。
「雨宮兄弟の骨董事件簿」シリーズのあらすじ
「雨宮兄弟の骨董事件簿1」
潮風香る港町、横浜の路地裏の石畳に佇むダークブラウンの小さな店、雨宮骨董店。明るく才能豊かな若きディーラー・雨宮陽人(あまみや はると)が、弟の海星(かいせい)と共に経営する店だ。しかしこの兄弟、生活能力に欠ける所があり、陽人の友人で刑事の本木匡士(ほんもく きょうじ)が面倒を見ている。
「雨宮骨董店の名に於いて、謎を鑑定致します」
引用元:版元ドットコム「雨宮兄弟の骨董事件簿」高里椎奈(KADOKAWA)
訳アリ兄弟×世話焼き刑事が、心を解き、縁を結ぶ、心ときめくアンティーク・ミステリ!
「雨宮兄弟の骨董事件簿2」
横浜の片隅に佇むチョコレート色の小さな店、雨宮骨董店。若きディーラー・雨宮陽人と弟の海星、陽人の旧友で刑事の本木匡士は、アンティークが関わる数々の事件を解決してきた。そんな中、仕事で長らく海外にいた雨宮兄弟の父親が帰国する。けれど、再会前にその父親がとある事件の容疑者となってしまって……!? 三人は事件に関わる「呪いの椅子」と呼ばれる骨董品を調べ始めるが……。
美と謎に満ちた骨董ミステリ第2弾。
引用元:版元ドットコム「雨宮兄弟の骨董事件簿2」高里椎奈(KADOKAWA)
「雨宮兄弟の骨董事件簿3」
港町の片隅にある雨宮骨董店。24歳のディーラー・雨宮陽人は不思議な力を持つ弟・海星と、骨董品の鑑定を引き受けている。なにかと二人の世話を焼く刑事、本木匡士と共に両親が巻きこまれた事件を解決して間もなく、雨宮骨董店にとある変化が。人嫌いの海星が積極的に人と関わり始めたのだ。弟の成長を喜ぶ陽人だったがひとつのチェストの存在に兄弟の心は揺れて……?
互いを想いあう心が胸を打つ、美しきアンティークミステリ!
引用元:版元ドットコム「雨宮兄弟の骨董事件簿3」高里椎奈(KADOKAWA)
「雨宮兄弟の骨董事件簿」シリーズの魅力
雨宮骨董店の雰囲気や、物語に登場するアンティークがとても素敵です。
アンティークの細かい描写や背景の説明、業界の裏側についても書かれているので、アンティークが好きな人にはたまならない作品だと思います。
私は全然アンティークについて知らないので、読みながら辞書を引いたりネットで検索しましたが、こういう本(↓)を片手に読めばもっと雰囲気が味わえた気がします。
私は読みながら注釈が欲しいと何度も思ったので、アンティークに詳しくない方はぜひ参考書片手に読んでほしいです。
私も再読する際は「西洋骨董鑑定の教科書」を参照しながら読みます!
事件解決のための糸口がいろんな場面に散りばめられているので、ミステリーとしてもとてもおもしろいです。
『もしやあの文章が事件解決のヒントだったのでは?!』と後から気づかされることが何度もありました。
そして読み返してみると、バッチリ伏線が張られている。
アンティークにまつわる事件と、ファンタジー要素の絡まった海星の能力の秘密。
現実的な事件と、ファンタジックな謎の両方が楽しめる作品です。
アンティークとミステリーが売りの「雨宮兄弟の骨董事件簿」シリーズですが、兄弟愛も大きなテーマとして描かれています。
兄の陽人が病弱な海星を守りたいと思う愛情や、海星本人が自分を受け入れてくれた兄のために頑張りたいと思う気持ちを読んでいると、少し切なくて温かい気持ちになります。
アンティークの素敵な雰囲気やミステリのゾクゾク感だけでなく、愛情あふれる兄弟のやり取りを読めるのも、このシリーズの魅力です。
まとめ
今回は、横浜で骨董品店を営む兄弟がアンティークにまつわる事件を解決する小説「雨宮兄弟の骨董事件簿」シリーズ(高里椎奈著)をご紹介しました。
アンティークに興味のある人や、台詞や状況描写から謎を読み解くのが好きな人におすすめの作品です。
興味を持たれた方は、ぜひ読んでみてください。