BiblioCinema管理人のキノです。
今回は自己紹介をかねて、出会えてよかった実用書を3本ご紹介します。
この3冊はいろいろな学びを私に与えてくれた、大切な本です。
「人生の地図」高橋歩
基本情報
タイトル | 人生の地図 |
著者 | 高橋 歩 |
出版社 | A-Works |
発売日 | 2003年12月20日 |
あらすじ
たった1度の人生。限られた時間の中で、自由に、自分の好きなように、人生という名の旅を楽しむために・・・。「自分を知る」ということをテーマに、インスピレーション溢れる言葉と写真を詰め込んだ、高橋歩、渾身の作品。
引用元:A-Works「人生の地図」
この本を選んだ理由
20歳前後の頃、私は「人生の地図」をいつも御守り代わりに持ち歩いていました。
この本は『何をして、誰と生きていくのか』『そのために何を選び、どう動くのか』を全身で訴えかけてきます。
この本は写真集で、詩集で、名言集です。
写真も、著者の言葉も、著名人らの言葉の引用も、この本の魅力です。
『お前は何がしたいんだ?』『お前はどう生きたいんだ?』というストレートな問いを、読者は投げかけられます。
ここですぐさま答えを返せる人には、この本は必要ありません。笑
『答えられないけど、何か答えたい』
そう思う人にはぜひ読んでもらいたい1冊です。
この本は、たくさんの小説や歌詞、雑誌のインタビュー記事の一節を引用しています。
そして、その言葉には、それを発した人たちの生き方が顕著に表れています。
非常に参考になるし、勇気づけられる。
自分の心にバシッと届く言葉が、必ずひとつはあるはずです。
若い頃に読んでいたので『今読んだら青臭く感じるんじゃ…』と少し思いましたが、全然そんなことはありません。
今の私に刺さる言葉は、「武者小路実篤詩集」(角川文庫)から引用された詩でした。
こんなふうに、尊厳を持った個人として自立し、他人の存在も丸っと認められる人でありたいと思いました。
ちょっと立ち止まって、コーヒーでもゆっくり飲みながら『自分はどう生きたいのか』を考えるお供に最高の1冊です。
今の私はかつてのようにいつも持ち歩いてはいませんが、今もこの本が大切であることに変わりはありません。
おすすめ度&おすすめしたい人
おすすめ度 ★★★★★ |
- 何をして生きたいのか分からず悩んでいる人
- 夢への一歩を踏み出す勇気が欲しい人
- 心に情熱が欲しい人
「本当の自由を手に入れる お金の大学」両@リベ大学長
基本情報
タイトル | 「本当の自由を手に入れる お金の大学」 |
著者 | 両@リベ大学長 |
出版社 | 朝日新聞出版 |
ページ数 | 272ページ |
発売日 | 2020年6月19日 |
あらすじ
貯める・稼ぐ・増やす・守る・使う
一生お金に困らない「5つの力」の基本!◎人生6大固定費の見直し方法
◎必要な保険は3つだけ
◎マイホームより賃貸をおすすめする理由
◎おすすめの副業8選
◎初心者でもプロに勝てる資産運用法
◎やってはいけない投資の見抜き方すべて実践すれば、日本で上位8.4%のお金持ちに入れちゃう!?
引用元:朝日新聞出版「本当の自由を手に入れる お金の大学」
生活・仕事・老後のお金の不安を減らし、自由に生きるためのノウハウがぎっしり!
累計再生回数5300万回超!チャンネル登録者数36万人!
日本一わかりやすいお金の教養チャンネル「リベ大」の誰も言わないけど、やれば人生が変わる〈お金の勉強〉超実践型バイブル!
図解とイラストがぎっしりの全272ページフルカラー。
この本を選んだ理由
「本当の自由を手に入れる お金の大学」を読んだ直後の私の感想……
大人になる前に読みたかった!
(2020年に出版されているので、どう頑張っても大人になる前には読めませんが。笑)
金融関係の本はちょっと難しそうだし、『転職』『副業』『投資』と言われても身構えてしまう人も多いと思います。
ですが、この本は通信費や光熱費などの日々の出費を減らす方法から話を始めてくれるので、『これは役に立つかも?』とすんなり読み始められます。
学生の時にはピンと来なくても、働き始めると必ず税金を支払います。
将来に備えて保険に入ったり、車や家などの大きな買い物をしたりもします。
こういう時の手数料や金利、税金って、けっこうバカにならない額です。
どうせならこういう出費、お得に乗り切りたいではないですか。
この本は、今ある制度を活用する方法や、知っていれば大きな損をしない知識などを教えてくれます。
(賃貸の敷金礼金の適正価格、保険の見直し方法、サラリーマンの節税対策などなど)
また、投資に関しても、基本的な知識や考え方を分かりやすくまとめてくれています。
この本の知識だけでいきなり投資を始めるわけにはいきませんが、学ぶ足掛かりには十分な内容です。
私は社会人になってから必要に応じて『なんとな~く』知識を身につけたので、この本を読んで『きちんと』確認できたことがたくさんありました。
大人になってからでも、体系立てて知ることができてよかったと心から思います。
(だからこそ、これだけきちんとまとまっている本に大人になる前に会いたかった…)
お金があれば幸せになれるわけではありません。でも、お金がないと生きていくのにも苦労します。これから先も幸せな生活を送りたいからこそ、この本に出会えてよかった。
金銭面で将来に不安を感じている人はもちろんですが、お金に興味がない人にこそ、将来困らないために読んでもらいたい1冊です。
おすすめ度&おすすめしたい人
おすすめ度 ★★★★★ |
- 10代、20代の若者
- お金のことで漠然とした不安がある人
- 必要性は感じていてもお金のことにあまり興味がない人
関連情報
両@学長は、リベラルアーツ大学というWebコンテンツを運営しています。
両@学長の詳しい情報については「リベラルアーツ大学」のHPをご覧ください。
「エイズと闘った少年の記録」ライアン=ホワイト、アン=マリー=カニンガム
基本情報
タイトル | エイズと闘った少年の記録 |
著者 | ライアン=ホワイト、アン=マリー=カニンガム |
訳者 | 加藤 耕一 |
出版社 | ポプラ社 |
ページ数 | 240ページ |
発売日 | 1992年7月 |
あらすじ
血友病の薬からエイズに感染してしまった少年。病気と闘い、差別や偏見と闘いながら、力強く生きた彼の姿が、いきいきと描かれている。
引用元:ポプラ社「エイズと闘った少年の記録」
この本を選んだ理由
「エイズと闘った少年の記録」というタイトルからは『エイズを中心にした回想録』のような印象を受けますが、この本はライアン=ホワイトという少年が、自分らしく生きた軌跡を残すために書いた伝記です。
(原題は「Ryan White: My Own Story」でそのまんまですしね。)
この本を初めて読んだのは小学生の頃だったのですが、なんで手に取ったのかも覚えていません。でも、私はこの本を読んで初めて読書から衝撃と感銘を受けました。
まず、初めてエイズという病気のことを知りました。
そして、学校に通うという自らの権利のために子供も闘えるのだということを知りました。
今でこそエイズには治療薬がありますが、ライアンが診断された当時は治療薬などありません。
身体症状の辛さ、死への恐怖、周囲からの差別、やりたいことができないもどかしさ…
それら全てと13歳の少年は闘っていたのです。
子供ながらに『すごい』としか思えませんでした。
ライアンは『普通』でいたいと強く願っていました。
学校に行き、友達と自転車に乗って遊び、スケボに挑戦し、犬を飼う。
余命宣告されてもなお、自分らしくいること、やりたいことを諦めたりしなかった。
私も持病があるので、病気の辛さや思うように行動できないもどかしさは、多少分かります。
だからこそ、余計にライアンがすごいと思うのです。
体が弱っている時でも、弱気にならないこと。
自分の望む生活を諦めないこと。
なかなかできることではありません。
エイズという病気や差別と闘い、前向きに生きたライアン。
「エイズと闘った少年の記録」には、普通でありたいと願ったライアンの等身大のストーリーが書かれています。『エイズの少年』ではなく、ライアンという少年の波乱に満ちた人生の記録として読んで楽しい1冊です。
ちょっと古い本なので新品で手に入れることは難しいかもしれませんが、一読の価値があります。ぜひ読んでみてください。
おすすめ度&おすすめしたい人
おすすめ度 ★★★★★ |
- 闘病中で苦しい人
- 前向きに生きたい人
- いじめや差別で傷ついている人
【名刺代わりの3選シリーズ】
自己紹介代わりに【名刺代わりの3選】シリーズを各カテゴリーに投稿しています。
よろしければ、そちらもぜひご覧ください。
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